映画パ紹介③-せっかちビルドアップパルキア-

はじめに

剣盾を用いて行われた最後の謎対戦。端的にレギュレーションを書きますと、この映画パ対戦では、この夏に再上映された『水の都の護神』『七夜の願い星』『VSダークライ』(同時上映の短編含む)に登場したポケモンのみを使用することが出来ます。

ただし冒頭にちらりと映る伝説等はなし。あくまで本編部分に登場したポケモンのみが対象です。またあってないような環境をぶち壊しかねないディアルガ及びパルキアは1匹までパーティに入れることが出来ます。それとあのグラードングラードンじゃないので使えません。

そして言うまでもないですが、シングル63、同一ポケ&アイテム不可のダイマックスあり。レベルは50統一です。数多くのポケモンがリストラされた剣盾で行うとあって、使用できるポケモンに限りがある中で行われる対戦。果たしてどうなることやら。

前置き

使用できるポケモンが限られる以上、まともに考えれば環境の「答え」はあるのでしょうが、如何せん働かせる頭がないのでただ一点のみを念頭に置きパーティを組むことにしました。

それはディアルガにだけは負けないようにしようということ。その考えから生まれたのが(勝てるかはさておき)以下のパーティなわけですが、その結果当初使いたいと思って型を考えていた原種サニーゴは砂がないとディアルガの攻撃を耐えられないと分かりリストラの憂き目にあいました。ミラコみたいな技は使うのが得意ではないので、そちらの型も不採用。

短編と本編、ともに可愛らしい活躍を見せてくれたサニーゴ、今後どこかで使う機会があればと切に願います。ぜひパルデアに来て欲しいですね。ガラル産はNG。

パーティ紹介

他の方々は映画一作品で統一を作ったりしていますが、僕自身は純粋に使いたいポケモンを優先してパーティを作成しました。各作品から2匹ずつ、とも思ったものの、原種サニーゴにかかずらった結果時間が無くなり、急いで作った結果このような形に。確か3匹ほどは当日に決めて個体も用意して対戦に臨んだ気がします。

プテラ@きあいのたすき(ようき/きんちょうかん)

155-157(252)-85-×(↓)-96(4)-200(252↑)

がんせきふうじ/こおりのきば/じしん/ちょうはつ

登場作品は『水の都の護神』。カブトプスと共に化石から復活を果たし、サトシとラティアスを追いかけ回しました。クロバットと並んで今環境における最速130族の片翼を担います。

最速挑発枠として相手の起点を封じ込めると共に、初手ダイジェットとの相性が良いボーマンダなどに対して氷技と岩石封じで負荷をかけます。また先発で居座るタイプのディアルガに対して圧力をかけたいと思い地震を採用。ステロやふきとばし、サイコファングも候補ではありましたが、今回は不採用です。同速ミラーを意識し最速は確定、襷枠として生半可な耐久振りは無駄だと思うのでASぶっぱです。

個人的に昔から好きなポケモンで、特に金銀版では入手方法がNPCとの交換のみ(確かラッキー)と限られていたこともあり憧れのポケモンの一匹でした。冠の雪原では普通に飛び回っていて嬉しいやら悲しいやら。ちなみにポケスペのレッドVSサカキのある一コマが滅茶苦茶好きです。

エルレイド@たつじんのおび(ようき/せいぎのこころ)

145(12)-177(252)-86(4)-×(↓)-136(4)-143(236↑)

インファイト/はたきおとす/かげうち/みちづれ

登場作品は『VSダークライ』。映画の序盤にて街に起こっている異変をサトシたちに伝える役割を果たしたりします。エルレイエルレイ。今回は街を滅茶苦茶にしたディアルガを倒すべくはせ参じて頂きました。

調整は準速90族抜きのAぶっぱ。あまりは耐久に回していますが、これにより一部ディアルガの流星群とかが乱数になっていたはず。

技は対ディアルガ用のインファイト、何かと便利なはたき、先発が残した灯火をかき消す影打ち、そしてオシャレなみちづれです。持ち物については、達人の帯ならばH252ディアルガインファイトでほぼ確1にできるのでこれにしています。

珠でももちろん落とせますが、他のポケモンと相対した際に行動していると、珠ダメのせいで後続の最速ディアルガの攻撃を耐えられなくなるので不採用です。

エルレイドはビジュアルも好きで使ってみたかったので対ディアルガの格闘枠として採用してみました。最新作では新特性が登場し、何かと活躍の機会がありそうですし、パルデアでもお世話になるやも知れません。

▶ラッキー@しんかのきせき(ずぶとい/しぜんかいふく)

357-×(↓)-62(252↑)-55-126(4)-70

うたう/タマゴうみ/ステルスロック/いやしのねがい

登場作品は『VSダークライ』。作中で倒れた人々やポケモンをかいがいしく看病していたのが印象的なたまごポケモン。性能云々以上に、映画での描かれ方が可愛くて採用することにしました。性能的には輝石に縛られないハピナスの方が好きです。

技選択は今見返すと何を考えているのかいまいち分からないのですが、起点を作り後続のパルキアに繋ぐのが目的のようです。ステロの枠は他の技で良さそう。ただ癒しの願いでパルキアを再利用しようという気概は感じます。

ラッキー自体に特別な思い入れはないものの、アニポケのポケセンのラッキー枠がタブンネになっていたりするのを見ると寂しさを感じるくらいには、僕にとって当たり前の存在になっていたのかも知れません。

シャワーズ@たべのこし(ずぶとい/ちょすい)

237(252)-×(↓)-123(252↑)-130-116(4)-85

ねっとう/みがわり/あくび/バトンタッチ

登場作品は『水の都の護神』。ポケモン用(?)の水飲み場にて、ピカチュウの先客として飼い主の型と登場していました。

残りの5体は何とか決まったものの、最後の1枠に悩みに悩み、対戦当日ギリギリに組み込まれたポケモンです。理想の動きは有利対面を受けつつ欠伸で場をかき回し、身代わりバトンで後続(というかパルキア)に繋ぐというもの。

よくよく考えてみるとどっちつかずの技構成になっているので要反省。いまいちパーティ内での役割を意識できていない感があります。とは言え熱湯が消えてしまった今となっては、良い思い出になったかもしれません。

9世代のランクマでお世話になりましたが、きっとブラッキーの方が強いです。マスボに上ってすぐに他のポケモンに変わってしまいました。とは言えブイズの中でも好きなポケモンですし、活躍させられる機会が来ないか機を伺いたいと思います。

ラティオス@いのちのたま(おくびょう/ふゆう)

155-×(↓)-100-182(252)-131(4)-178(252↑)

エナジーボール/10まんボルト/はどうだん/れいとうビーム

登場作品は当然『水の都の護神』。以前3世代パで妹の方を使ったため、今回はお兄さんに来てもらいました。

後述のパルキアで暴れた後、後ろから出して残ったポケモンを掃除してしまおう、という枠です。それならスカーフでも良かったかとも思いつつ、火力も足りてはいないので持ち物は珠です。

技構成は痒い所に手が届く、パーティの補えないタイプを担う系ものも。波動弾は書いていて自分でも驚きましたが、恐らくはディアルガ用でしょう(効くかはさておき)。ちなみに環境における110族ラインはとても速いのでダイジェ等で積まれていない限りほとんど抜けます。ドラゴンでは最速。

使用した個体はポケモンホームで交換して偶然手に入れたイタリア産。ちょっとおしゃれで気に入っています。映画を改めてみると、ラティアスが可愛いのと同じくらい格好良いポケモンでしたね。対戦中、多くのポケモンが羽ばたかなくなり異様な空中浮遊を見せる昨今、元々浮いているがために違和感がないのは良いと思います。

パルキア@ハバンのみ(せっかち/プレッシャー)

165-172(252)-108(↓)-170-141(4)-167(252↑)

スケイルショット/じしん/なみのり/ビルドアップ

バカヤローことパルキア、『VSダークライ』より堂々の登場です。元々4世代当時はパールを選び、アルセウスでも真珠団に肩入れしていたので選ぶならばこちらのシンオウ様で確定でした。

調整意図はディアルガダイマで打ち合って勝てるパルキア。タイプ相性的に不利を取るパルキアディアルガに対して有利を取っている点はただ一つ、その素早さ種族値にあると思います。

つまり対面で撃ち合えば(生きている限り)行動回数が多いのはパルキアになるわけです。テラスタルのない当時、その行動回数を確保するために採用されたのはドラゴン技を半減するハバンのみでした。

技については個人的に使って見たかった物理型。性格をせっかちにしてBに下降補正をかけているのは、物理受けとして受け出しされかねないヌオーとエアームド波乗りで確2するためです(Cに下降補正をかけると乱数)。ドロポンは宗教上の理由で採用できないこともありますが、役割対象的に波乗りで良いと思います。

おわりに

時間を置いて改めて見てみると、これまで作ってきたパーティの中でもとりわけやる気が感じられないといいますか、何がしたいのかいまいち見えてこないのは我ながら笑ってしまいます。

恐らく基本選出はプテラパルキアラティオス。技を見ても分かる通り、ダイマ適性が基本ないためパルキアは絶対選出で、相手のポケモンに合わせて先発・受け枠から1匹、スイーパー枠から1匹となるはずです。

正直言って強いとは思えないのですが、悪いのは彼らを上手く導いてあげられなかったトレーナーである僕自身。今後は信じて付いてきてくれるポケモンたちに顔向けできるような構築を作っていきたいと思います。

気付けば時代はパルデア地方なわけですが、実はまだガラル地方での思い出が残っていたりするので、もう少しこの剣盾構築備忘録は続きます。続くったら続く。