家にいて欲しいポケモンパ紹介①-ほっぺすりすり輝石テブリム-

はじめに

今回は世代別パーティ戦の合間に行われた謎対戦「家にいて欲しいポケモン」縛りのパーティ紹介となります。まったくもって意味不明な縛りではありますが、参加者の誰一人としてこの対戦を行うことになった経緯を覚えていないので、今後その意味が明かされることは残念ながらないでしょう。

レギュレーションはシングル63のダイマ有。ポケモンの縛りは文字通り「家にいて欲しいポケモン(準伝・伝説・幻不可)」です。特にポケモンの大きさや重さ等の制限は設けずに行われたため、まさしく参加者の良識が試されるルールだと言えます。

一応ここでいう「家」は豪邸などではなく一般的なサイズの家で、庭は含めず3LDKか2LDKとかいう話をした気もしますが記憶は曖昧。許されるポケモンのサイズ感の例としては「アシレーヌがギリ」みたいな話もした気がしますがあくまでフィーリング。ちなみに禁止云々以前にザシアンのサイズはNGとなっていました。

あと地味に大事な点としては、パーティで採用した型そのものが家にいて欲しいポケモンとなるわけではないため、性格や特性、技などは対戦特化にしています。

縛りも曖昧、そもそも「家にいて欲しい」の意味すら参加者に委ねられているこのレギュレーション、果たしてどのようなポケモンが選ばれることとなったのか……。

どのような家にするか

家にいて欲しいポケモンを考えるということは、それすなわちどのような家に住みたいかを考えることと不可分なのではないでしょうか。であるならば、パーティとしてのバランス以前に、家に住む6匹+1人の調和を考慮する必要があります。

例えばブイズを始めとする四足歩行のポケモンで6匹揃えた場合、多頭飼いの難しさと向き合うことになるかも知れません。かと言って同居の容易さを優先して人型のポケモンを複数家に招くことになれば、絶妙な居心地の悪さを感じるやも知れません。小型のマスコット枠にしても同じで、6匹もいたら飼育が大変なのは想像に難くないでしょう。

大切なのはバランス。そうバランスです。

その結果至ったのは人型2+犬猫型2+マスコット枠2の計6匹構成。多少の増減はあるにしても、この2-2-2構成は固いと考えました。

人型に求めることはトレーナーである私よりもしっかりしていて、私と共に他のポケモンの面倒も見てくれること。相棒兼パートナー兼同居人枠と言った感じですね。犬猫型とマスコット枠については好みですが、性格の相性が悪そうな組み合わせは避けようと考えました。またタイプ的に同居が難しそうなものも極力避けることで、快適な空間を維持する努力も怠るべきではありません。

対戦上の考察(と言う名の戯言メモ)

ちなみに対戦環境としては、可愛らしくマスコット的なポケモンの多い超・妖・無が多くなり、逆にサイズの上で家に置き辛い竜・飛が減るのではないか。そして可愛らしいポケモンが増える関係上、防御よりも特防の高い環境になるのではないかと考えました。

とは言え、家に置いておきたいレギュレーションを崩してまで物理アタッカーを積みまくるわけにもいかず、あくまでこの考察()は技選択で迷った時の指針程度の意味合いしかありません。

パーティ紹介

ユキメノコ@きあいのたすき(おくびょう/のろわれボディ

145-×(↓)-90-132(252)-91(4)-178(252↑)

シャドーボール/こごえるかぜ/でんじは/ちょうはつ

人型枠その1。3度目となる起用なので悩みもしましたが、家にいて欲しいことに変わりはないので採用。家にいる他のポケモンの面倒を見てくれるしっかり者枠です。ただ余程のことがなければ口に手を当てて笑っていると思います。

技の入れ替えが面倒でこのような技構成になってはいますが、環境のことを考えれば物理型の方が活躍の場はあったでしょうし、特殊型を使うにしてもこごかぜは冷ビの方が良かったと思います。また襷に逃げず、アタッカーらしい持ち物を持たせてあげても良かったかも知れません。

▶インテレオン@ピントレンズ(ひかえめ/スナイパー/キョダイマックス)

145-×(↓)-85-194(252↑)-86(4)-172(252)

ねらいうち/あくのはどう/エアスラッシュ/きあいだめ

人型枠その2。剣盾での相棒であり、個人的にも好きなポケモンなので家にいてもらうことにしました。見た目的にも賢そうですし、家事とかも(何だかんだ)手伝ってくれそうだと考えています。

対戦の型としてはダイマ枠で採用。ピントレンズと「きあいだめ」のゴリゴリスナイパー型で、水技飛行技は確定として、残る一枠は環境のエスパーを考慮しての悪技となっています。基本的にリーフィアとセット運用を想定していますが、単体で積みに行けるのは選出の幅を広げている……はず。

▶テブリム@しんかのきせき(おだやか/マジックミラー)

164(252)-40(↓)-86(4)-106-137(252↑)-69

バトンタッチ/ギガドレイン/ほっぺすりすり/めいそう

マスコット枠その1。このようなレギュである以上、普段は使わない輝石枠を使いたいと考えた結果選ばれたのはテブリムでした。ブリムオンも好きではあるものの、高身長の人型枠が並ぶと圧が凄そうなので今回は進化前のテブリムです。

危険予知持ちのエスパーはいて欲しいと思っていましたし、ビジュアルも可愛らしいのでマスコット枠としては申し分ないでしょう。うるさくすると殴られるそうですが、幸い他のポケモンにうるさそうなのはいないので相性も悪くありません。むしろこのパーティだと周りにちょっかいかける側のポケモンだと思います。

あまり知られていませんが、ブリムオン系列は「ほっぺすりすり」を覚えることができる珍しい枠でして、今回はそれを活かした麻痺バグから瞑想バトンをする型にしてみました。余りの枠は回復技がないのでしょうがなくギガドレインです。ちなみに個体はA0を使っていますが、どうせダメージは微々たるものなのでここは好みだと思います。

クレッフィ@ひかりのねんど(ずぶとい/いたずらごころ

164(252)-×(↓)-132(68↑)-100-131(188)-95

リフレクター/ひかりのかべ/まきびし/てっていこうせん

マスコット枠その2。マスコットとしてのサイズ感と先発としての壁貼り要員を兼ね備える枠として採用。ずぼらな身としては鍵をなくさないでいてくれるのは非常にありがたく、見た目も愛嬌があって良いと思います。たぶん家の中では好き勝手に浮いています。害はなさそう。

努力値は物理・特殊のどちらに対しても行動できるよう耐久を均等に振り、技は両壁と退場技の「てっていこうせん」。4つ目の技は好みですが、受けループが起こりかねないレギュであることを考慮して「まきびし」にしました。

リーフィアじゃくてんほけん(わんぱく/リーフガード)

172(252)-130-200(252)-63-86(4)-115

リーフブレード/バトンタッチ/こうごうせい/きあいだめ

犬猫型枠その1。レギュ的に最低一匹はブイズを採用したいとは思っていて、いくつか候補を考えましたが、空気清浄の力は普通に家にいて欲しい能力ですし、他のポケモンとも適度な距離感を保ってくれそうな気がしたのでリーフィアにしました。同じ犬猫枠のレントラーに過度に近寄っていかなそうな部分が評価ポイントで、気付いたら誰かの隣にいるイメージです。

対戦上の役割は物理受け+バトンタッチ枠。理想はきあいだめで急所率を上げつつ物理弱点を受けて弱保発動、バトンでインテレオンに繋ぐというものになります。ヌオーやトリトドンと言った草4倍弱点のポケモンが採用される可能性は十分にあったため、草技は採用したいと考えていました。

レントラー@かえんだま(いじっぱり/こんじょう)

159(28)-189(252↑)-99-×(↓)-99-119(228)

ワイルドボルト/ほのおのキバ/アイアンテール/ばかぢから

犬猫型枠その2。世代パで使いたかったものの、結局採用できなかったので今回は最初から候補に挙げていました。基本的に我関せずの立ち居振る舞いをしますが、かと言ってどのポケモンと1対1になっても気まずくはならない、ぶっきらぼうだけど実は優しいイメージ。

努力値は火傷を考慮しての16n-1調整で、残りはAぶっぱ余りS。環境によっては威嚇の物理受けもあり得ますが、この環境では十分アタッカーとして活躍できると考え、今回は根性型のアタッカーで育成しています。

技選択は正直自信があまりなく、ダイマすることを考えて闘・鋼は確定するにしても、炎牙については他の選択肢があったかもしれません。ただ上記の考察をした以上、氷牙よりかは役に立つと考えこちらにしました。

運用方法

基本選抜はクレッフィリーフィア+インテレオン。クレッフィの壁からリーフィアで積み、インテレオンでの全抜きを狙います。挑発が必要であればユキメノコを先発として起用し、隙を見てバトンルートに移ります。

一応、リーフィアレントラー、テブリム⇒インテレオンのバトンルートも存在しているため、相手の受けポケモン次第ではそのようにバトンを繋ぐ選択があるかも知れません。

ただこの環境であれば積みからのバトンと言った難しいことは考えず、レントラーでダイナックルを積んでいくだけでも十分制圧力はあるようにも感じます。

おわりに

と言う訳で「家にいて欲しいポケモン」パーティ紹介でした。ルールの良し悪しはさておいて、現実でポケモンとの生活が叶わない以上、このような形でもポケモンとの生活に思いを巡らせることが出来たのは良かったのではないでしょうか。

対戦に関して言えば、きあいだめ+弱保からのバトンという理想の動きが出来たので心残りはありません。