世代統一パ紹介⑪-第8世代-その2

世代統一パ最終局面、残すは第8世代のみ。つまり全員第8世代統一。自分も相手も同じプールということで、その気になればいくらでも環境をメタった調整ができる対戦となりました。

いつもの伝説幻不可の6350シングルということで、まともな環境で戦える喜びを味わいたい人には今となっては垂涎ものかもしれませんね。

コンセプト

そんな第8世代対決を前に今回のパーティコンセプトはというと……

「まあ戦えればいいや」

売れ残ったのも納得で、第8世代対決というところに正直なところモチベはかなり低く、対戦直前までパーティも決まらない体たらくだったので特別なコンセプトなく、この程度の意気込みでした。とりあえず「一方的にボコられるのは嫌だなあ」、と考えた結果、警戒すべきだろうポケモンを対策しておいて、後は流れで、パーティを組もうと考えました。(前の記事では強烈なコンセプトがあっただけにこのコンセプトは見劣りしますね。)

警戒していたポケモンをとりあえず列挙すると、レジエレキ、ドラパルト、オーロンゲ、パッチルドン、レイスポスあたりでしょうか。他にも「強いポケモン」はたくさんいますが、対戦相手の趣向を考えるにあまり意識しても無駄になると考えていました。

中でも「オーロンゲ」。ドラパルト、レイスポスあたりに明確に強く、悪戯心で壁展開からの積展開…なにより”悪戯心で悪タイプ”。同じ悪戯心に強いうえに悪戯心メタの悪タイプに強いフェアリータイプ。「こいつだけは絶対に許したくねえ!」と思い、あえていえば「オーロンゲを許さない」というのが今回のパーティ最大のコンセプトになりました。

ということでコンセプトは受け身で語る部分はもうあまりないのでささっとパーティ紹介してしまいましょう。

パーティ紹介(採用順)

マタドガス(ガラルのすがた)@命の珠

♀ かがくへんかガス 控えめ 141(4)-x-140-150(252)-90-112(252)

ヘドロウェーブ/ワンダースチーム/大文字/挑発

努力値準速火力ぶっぱ残り耐久になっています。
マタドガスで珠ダイマアタッカーは私個人としてもかなり踏み込んだ構築。かがくへんかガスで悪戯心を封じ、ダイフェアリーでH252オーロンゲを確定1発でぶっ飛ばします。特攻種族値がイマイチなので性格補正がないとH252オーロンゲを確定1にできませんでした。ただ、防御種族値が高いのは対オーロンゲとして嬉しいですね。
Sは4振りゴリランダー(85族)の106以上欲しく、準速パッチルドン(107)抜き他、「そこまで振るなら」と準速です。S種族値が60でオーロンゲと同速なので、オーロンゲがS補正まで入れていた場合先手を取れませんが、大半のオーロンゲは悪戯心にかまけてSをそんなに振らないので大丈夫かと思われます。
オーロンゲメタですが、他にもドラパルト、ゴリランダーを見れ、鋼も焼けて無理がないのもよかったです。
地味にアロマベールを無効にしてマホイップに挑発を打てます。

 

オーロンゲ(NN:Grimmsnarl)@拘り鉢巻

♂ 悪戯心 意地っ張り 189(148)-189(252)-95(76)-x-96(4)-84(28)

ウルクラッシュ/不意打ち/トリック/電磁波

努力値は火力ぶっぱに素早さ同族意識&麻痺100族抜き、残り耐久になっています。
結局オーロンゲをメタるにはこちらもオーロンゲを使うのが一番という結論です。A特化じゃれつくでH252オーロンゲ程度なら確定1発、ソウルクラッシュは威力こそ落ちますが拘り鉢巻で(そんな個体がいるかはさておき)補正なしHB252オーロンゲですら確定1発です。H252ドラパルトなんかも拘り不意打ちで余裕の確定1発。
Sのラインとしては対戦相手のメタ読みで12振れば同族対決は負けないと思い、あとは電磁波との兼ね合いで28振りとしています。
拘り鉢巻を持つうえで嬉しいトリックも使え、耐久殺し、味方サポート&ダイジェットストッパーの電磁波と、とりあえずなにかしら活躍の場がありそうな個体となりました。
2体目にして既にフェアリー被りですが、鋼や毒タイプのラインナップを見て問題ないと判断しました。*1
ダイマックスをするつもりはあまりありませんでしたが、キョダイスイマが一応、ワタシラガのやどみがの起点にできるため、キョダイ個体にするつもりでしたが完全に忘れていました。

 

デスバーン@弱点保険

♀ さ迷う魂 意地っ張り 165(252)-161(252)-166(4)-x-125-37

地震/ポルターガイスト/ストーンエッジ/トリックルーム

努力値は火力ぶっぱ、残り耐久になっています。
明確なレジエレキメタ。レジエレキに後投げし、相手の後続に負担をかけるための火力ぶっぱになっています。防御種族値が高く、A特化オーロンゲの通常悪技やA特化ゴリランダーのドラムアタックを1発耐えることから弱点保険を持たせました。ダイマックスも使えば弱点保険発動ダイホロウでH252ゴリランダー程度なら確定1発。
一致技2つはいいとしてストーンエッジは何意識だったか忘れました。トリックルームは展開によっては刺さると思ったので仕込んでいます。

 

インテレオン@気合の襷

♂ 激流 無邪気 145-106(4)-85-177(252)-76-189(252)

波乗り/凍える風/不意打ち/黒い霧

努力値は最速で火力ぶっぱ。
レジエレキメタの地面の他、エースバーンに強い存在として採用。気合の襷を持たせて凍える風や黒い霧で「無理やり何とかする」枠でもあります。氷技を等倍に抑える草タイプがいないのも採用しやすい環境でした。
気合の襷との相性からスナイパーではなく激流を採用した都合、波乗りを命中安定最大打点として採用。不意打ちはドラパルトやレイスポス意識。
この子のために、明確に地面タイプを呼ぶレジエレキを採用する説もありました。
しかし渋いですね。

 

ワタシラガ@食べ残し

♀ 綿毛 臆病 167(252)-x-111(4)-100-140-123(252)

グラスミキサー/痺れ粉/宿木の種/身代わり

努力値は最速で残り耐久。
インテレオン同様、綿毛で「無理やり何とかする」枠。電気・地面・水の一貫切ります。マタドガスが特防低いので特防高めのポケモンを採用したかったのもあります。
オーロンゲの電磁波からのやどみがコンボを狙います。自身でも痺れ粉、グラスミキサーで命中を下げての運ゲーを狙います。
ハマればいやらしい型だと思いますが、まあハマらないだろうなと思ってました。

 

コオリッポ@カムラの実

♂ アイスフェイス 陽気
アイスフェイス: 152(12)-131(244)-130-x-110-112(252)
ナイスフェイス: 152(12)-131(244)-90-x-70-200(252)

氷柱落とし/アクアブレイク/身代わり/腹太鼓

努力値は最速でHP4n調整残り攻撃。
私が使うことを期待されている気がして採用したポケモン。物理ポケモンに強くなるのでB>Dのマタドガスとの相性はイマイチな気がしましたが、パッチルドンやウオノラゴン等の強力な物理ポケモンの存在もあり採用となりました。
カムラの実が発動すればレジエレキすらも抜き去るので面白いとは思います。
通常色の方が好みですが、色違いが生まれたので色違いを使いました。

 

不採用ポケモン

アーマーガア@食べ残し プレッシャー HBベース

鉄壁/光の壁/羽休め/うらみ

当初はマタドガスとの相性補完で3体目として採用予定でしたが、ワタシラガに代わりました。やることが対人向きでないのと、マタドガスの弱点をアーマーガアが補完してもアーマーガアの弱点をマタドガスがカバーするわけではないので不採用となりました。

 

レジドラゴ@未定 竜の顎 努力値未定 技未定
ドラパルト@火力アイテム すり抜け ASベース

鋼の翼/未定/未定/未定

マタドガスの餌となるフェアリーを呼び込もうとドラゴンを採用する計画もありました。特にドラパルトは4体目として採用予定でしたが、ダイスチルでオーロンゲに一泡吹かせるにも悪戯心で先に動かれることから、コオリッポをアイドル枠として採用することになりました。

 

選出について

特別にシナジーのある選出パターンはありませんが、
マタドガスオーロンゲ+何か
という選出はパーティの採用順からしても、対戦相手のオーロンゲ採用率からも選出しやすかったです。

 

感想

オーロンゲが強い

やはりオーロンゲが環境に多く、S28振りで上を取らせてもらえたというのが非常に大きかったです。対戦相手に自分がいたら準速まで振っていたかもしれませんが、耐久振りのおかげで生き残る場面もあり、うまく噛み合った印象です。

また、マタドガスの存在もよかったです。ダイマしても火力はイマイチでしたが、意表を付けたことと環境への刺さりは良かったです。

他、コオリッポは思ったより火力がなく、デスバーンは期待通りの働きをし、インテレオンは選出すればある程度活躍しそうでしたがお留守番となり、ワタシラガは全く刺さっていませんでした。

*1:あえて言えばアーマーガアは警戒してマタドガスに大文字、です。