映画パ紹介①-さみしがりほろびのうたアブソル-

はじめに

今回も世代別統一パーティ戦の合間に行われた変わったレギュレーション、「この夏のポケモン映画」縛り、「映画パ」の紹介になります。つまりどういうことかというと、この夏の「夏の思い出、ゲットだぜ!25周年ポケモン映画祭」で投票の末、再上映されたポケモン映画3作品、『水の都の護神 ラティアスラティオス』、『七夜の願い星 ジラーチ』、『ディアルガVSパルキアVSダークライ』及び同時上映作品に登場するポケモンのみを使用してよい(オープニングムービーのみ登場するポケモン[主に過去の映画の主役級ポケモン]は不可)レギュレーションです。ただし、対戦環境はBDSPではなく剣盾でしたので、映画に登場していて且つ剣盾にいるポケモンしか使えません。

ルールはシングル6350ダイマあり。準伝説(ラティ)・伝説(ディアパル)・幻(ジラーチ)の使用もOKですが、ディアルガパルキアは強すぎるので1体選抜としました。

レギュレーションとしては滅茶苦茶で、映画の登場ポケモンは進化前も多いため、対戦環境的にまともなポケモンの数はかなり絞られメタ読みも可能です。

パーティコンセプト

今回の私のパーティコンセプトはずばり『七夜の願い星 ジラーチ』統一パーティです。

このレギュレーションで対戦を行うことが決まり、自分なりに何が一番大事か考えたところ、「自分のモチベ」が維持されることが最も重要なファクターのように感じられました。

そのため、今回パーティを組むにあたっては、実際に映画を鑑賞して、最終的に一番自分に刺さった『七夜の願い星 ジラーチ』をコンセプトしました。1作品に統一しなければならない、という決まりはありませんでしたが、結果的に一番良い結果になったと思います。

使用可能ポケモン

『七夜の願い星 ジラーチ』統一(同時上映の『おどるポケモンひみつ基地』からも不採用)を掲げるにあたり、使用できるポケモンは非常に限られました。以下、候補に挙がったポケモンたち。

ジラーチボーマンダフライゴンチルタリスサマヨールバタフリー、アブソル、マッスグマ(原種)、ピカチュウソーナンスアチャモコノハナ

…候補といいつつ最終進化は以上で網羅(私の鑑賞調べ)できてしまっていますが。

さらに看板ポケモンであるジラーチは入場者プレゼントが配布終了していたため入手できず、BDSPも持っていないため使用不可。

環境トップメタのディアルガの対処をどうするのかに始まり、パルキア、ラティ姉妹と主にドラゴン対策には頭を悩ましました。そんな中、私が組んだパーティは以下の通り。

パーティ紹介(採用順)

マッスグマ(原種)@フィラの実

♀ 食いしん坊 意地っ張り 174(164)-134(252)-86(36)-x-87(44)-122(12)

神速/地団太/種爆弾/腹太鼓

努力値は攻撃特化、素早さ4振り100族抜き(≒少しSを振っているディアルガ意識)、残り耐久(HP偶数調整)。

ファウンスの野生ポケモンから、懐かしの神速ネ申。腹カムじたばた型ではないので火力はそれほどではないものの、優先度+2のタイプ一致威力80をランク+6で放てればそれは強いでしょう。映画に出てきてとても懐かしくなり、使いたい!となったポケモン。本パーティはここから組み始めました。
+6ダイアースでH252ダイマックスディアルガを乱数1(6/16)、+6神速でH252パルキアを確定1とディアパルに打点を持てるのが非常に優秀。また、種爆弾で特化天然ヌオーも確定2発で(対面オボン蓄えるを考慮しなければ)受けを許しません。

 

ソーナンス@イバンの実

♂ かげふみ 図太い 266(4)-x-121(252)-53-110(252)-53

甘える/ミラーコート/アンコール/道連れ

努力値は防御全振り+特防全振り。

ロケット団のムサシの手持ちから、ソーナンス。並びを見れば懐かしい、となるマッスグマソーナンスの組み合わせです。カシブの実を持たせてゴースト技をアンコールするとさらにそれっぽいですが、環境に高威力ゴースト技はないとみて可能性の塊であるイバンの実を持たせています。
素早さに振るソーナンスもいますが、今回はマッスグマのためにとにかく物理アタッカーを骨抜きにするために防御全振り。また、特防も252振ってC特化珠ディアルガの時の咆哮ダイドラグーンをぎりぎり耐える程度なのでこちらも余裕なしの全振りです。
映画鑑賞の段階では採用するつもりはありませんでしたが、マッスグマの都合で2番目に採用され、「最悪、ソーナンスでどうにかすればよい」と構築の自由度を上げてくれた(?)ポケモンです。

 

サマヨール@進化の輝石

♀ お見通し 穏やか 147(252)-x-151(4)-80-200(252)-45

祟り目/鬼火/瞑想/痛み分け

努力値は特防特化。

バトラーの手持ちから。あまりにもディアルガの圧が強すぎてこのレベルの耐久ポケモンが必要となりました。物理耐久面はボーマンダの威嚇があるのでなんとかなるのですが、特殊面は本当にきつい。これでも珠ディアルガを考えると瞑想→痛み分けがギリギリです。
マッスグマを通す意味では、鬼火で相手の物理火力を下げられるので向いています。

 

ボーマンダ@弱点保険

♂ 威嚇 控えめ 201(244)-x-101(4)-150(52)-112(92)-135(116)

流星群/暴風/大文字/こらえる

努力値は最速70族(バタフリー)抜き、ナイトヘッド確定5発、ダイマックス時ディアルガの火力アイテムなし時の咆哮ダイドラグーン耐え残り特攻。

バトラーの手持ちから2匹目。またしてもあまりにもディアルガの圧が強すぎて耐久振りになっています。600族の数値とタイプ一致ダイジェットの存在から、基本的にダイマックスして暴れる役割です。
マッスグマを通す意味では、威嚇で相手の物理火力を下げ、エアームドを大文字で焼きます。

 

フライゴン@気合の襷

♀ 浮遊 陽気 155-152(252)-100-x-101(4)-167(252)

地震/スケイルショット/出会い頭/地割れ

努力値は最速で攻撃ぶっぱ。

ファウンスの野生ポケモンから2匹目。またまたあまりにもディアルガの圧が強すぎて一致弱点を突ける地面タイプを採用しています。火力が足りないのでダイマックスされると地震でも半分しか削れませんが、気合の襷で2発殴ればいいでしょう、という型になっています。
ボーマンダダイマックスしないと勝てないラティ系やスターミーに強くするため、出会い頭を採用しています。地割れはビルド型や鉄壁ボディプレス型ディアルガに対する最終手段です。
映画の看板ポケモンの1体でもあります。映画鑑賞段階から使いたい思っていたので、役割的に無理なく採用できてよかったです。

 

⑥こごえふるえるアブソル@こだわりスカーフ(ごうせつのあかし)

♂ 強運 さみしがり 140-200(252)-72-103(60)-80-120(196)

インファイト/叩き落とす/吹雪/滅びの歌

努力値は最速110族抜き、吹雪でD4ボーマンダ確定1、残り攻撃(結果的に攻撃特化)です。

ファウンスの野生ポケモン?から3匹目。本当にあまりにもディアルガの圧が強すぎて、火力があってインファイトで弱点を突けることから採用しています。また、環境のメタ読みですが、ボーマンダダイマックスしないと勝てないラティ系をスカーフ叩き落とすでワンパンできます。ついでに威嚇で偉ぶるボーマンダを吹雪で確定1取れるので、パーティの補完として非常に優秀でした。
また、滅びの歌はソーナンスとの相性が良く、なんとかする力も高め。起点作成とも言えなくはないことからマッスグマを通すピースになっているのもよいですね。映画の看板ポケモンの1体でもあります。ビジュアルがやっぱり強いです。

 

感想とか

私がパーティ紹介にも書いた通り、環境としてはとにもかくにもディアルガが警戒されていました。対面性能が本当に桁違いで、型も豊富ですべてのディアルガを対策するのは不可能と言ってもよいような環境でした。フライゴンの特性が不撓の剣とか適応力とかだったらまた変わってましたね。

結局メインコンセプトのマッスグマソーナンスは心が弱くて選出できませんでした。一方、ディアルガが相手にいなかったことからボーマンダフライゴンの通りがよく、シンプルな選出ができました。また、環境メタで採用したスカーフアブソルは大活躍していました。というより、ボーマンダフライゴン+アブソルの3体しか選出しませんでした…その点は少し心残り。。

もう明日にはポケモンSVが発売ということで、残り1日、剣盾に心残りがないよう遊びつくしておきましょう。