国勢調査 第一感

ブログというものには2種類ある、ということで

・初めからテーマが定まっているブログ
・決まったテーマを定めず成り行きで形作られるブログ

どちらにしても、3記事目にもなると自ずと行く先が見えてくる頃なのかもしれません。

 

せっかくなのでとってもタイムリーな言葉をタイトルにもってきました。

読んでいる層がどこなのか分からなくとも、天気の話や時事ネタなんていうのは無難、という作戦です。

 

さて、この記事のタイトルの前4文字を最近書面で見た覚えがある人は、次のセンセーショナルな文章についても見覚えがあると思います。

国勢調査には回答の義務があります」

国勢調査のお願い、という封筒が届き、国勢調査の”お願い”とは……ウゴゴゴゴゴ、となった人も中にはいるかもしれません。ただ、ご丁寧にもこのセンセーショナルな文章の法的根拠については、封筒内の「令和2年国勢調査 調査票の記入のしかた」にきちんと示されています。そして、さらにセンセーショナルな引用もあります。それをさらにここでは抜粋。

統計法(平成19年法律第53号) (抄)

(報告義務)

第13条 行政機関の長は,第9条第1項の商人に基づいて基幹統計調査を行う場合には,基幹統計の作成のために必要な事項について,個人又は法人その他の団体に対し報告を求めることができる。

2 前項の規定により報告を求められた個人又は法人その他の団体は,これを拒み,又は虚偽の報告をしてはならない。

(罰則)

第61条 次の各号のいずれかに該当する者は,50万円以下の罰金に処する。

一 第13条の規定に違反して,基幹統計調査の報告を拒み,又は虚偽の報告をした個人又は法人その他の団体(法人その他の団体にあっては,その役職員又は構成員として当該行為をした者)

そもそも統計法ってなんなの?ということについて書こうとも思いましたが、実際に条文を読んだり調べたりしてもらう方が正確で、また、『国勢調査2020総合サイト』でまとめられていますので、割愛させていただき、 別の話題を続けます。

 

この今回の令和2年国勢調査ですが、期限が2つ設けられていますね。片方が主流(としたいであろう)インターネット回答で、インターネット回答期間は9月14日(月)から10月7日(水)まで、もう片方が郵送で提出する紙の調査票での回答で、提出は10月1日(木)から10月7日(水)までとなっています。

この2つの差、細かいようで重要な差があるように思えます。設問の各所にありますが、そもそも、回答時点は「10月1日(木)現在」(第1面 3 氏名及び男女の別 では特に細かく令和2年10月1日午前零時までに生まれた新生児(後略)とありますね)が基本となっていて、その点郵送での提出期限は非常にわかりやすいですね。

一方のインターネットですが、まず文言が違います。郵送では「ご提出」でしたがインターネットは「回答期間」。なるほど、郵送の場合とは違ってインターネットでは「提出」した後も修正を加えることができますから……10月1日より早い段階で「回答」できるわけです。いや、細かく調整されていますねえ。

と、いうわけで、10月1日より前からインターネット回答の場合は10月1日時点の回答を始めても問題ないわけですが、事実、『国勢調査2020総合サイト』によれば、9月25日現在のインターネット回答世帯数はすでに10,429,893にもなるそうです。約20%*1の世帯が「回答」しているそうです。もし10月1日になって「想定していた」回答と異なった場合には虚偽の報告とならないよう、修正を求められるわけですが、おおかた問題ないということなのでしょう。

 

回答期限について書いてきましたが、用語の説明についてもしっかりなされています。この選択肢はどの範囲を指し、この場合だったらどう答える、そんなことが調査票の記入のしかたにはびっしりと書かれています。

 

で、何が言いたいの?っていう話ですが、別に国勢調査が大好きなわけではなく、基準や用語説明って大切だな、と思うわけです。国勢調査なんていう大規模な調査では特に、みんなの基準をそろえることが不可欠なんでしょうね。

日常生活でも基準や言葉の定義って重要ですよね。自分にとっては●●だったけど、相手にとっては●●ではなかったなんてことは多いと思います。安いと思って買ったけれど高いと言われる、友達だと思っていたけれど友達ではないと言われる、自分では分かる文章だけど誰にも理解されないなど、しっかりと一つ一つの言葉について確認していけば避けられる相違はあったりなかったりしそうです。

 

前の記事でもありますが、お題なしで記事を書くと話がブレますね。広角に打ち分けられるなら理想ですが、こういう記事が生まれてしまうので。

次の記事で方向修正しないとなあ。

*1:国勢調査2020総合サイト』より、9月25日現在 平成27年国勢調査 世帯数を分母とした場合の割合を示した参考値19.5%