はじめに
前回の記事に引き続き、今回も身内で遊んだ準伝説有「ウォーターパラダイス」のために用意したパーティの供養記事となります。レギュレーションについては既に触れられていますが、使用できるポケモンは準伝説を含めた水タイプです。
かつて開かれた公式大会「ウォーターパラダイス」との明確な違いは、準伝説であるスイクン、カプ・レヒレ、ウーラオス(連撃の型)を使用できることです。三者三様に特有の使い方が出来るポケモンであるため、そこを活かせるかが鍵……となるかは不明。
そもそも公式大会の存在も後々知ったため、特に事前情報は仕入れず机上の空論でパーティを組みました。以下はその記録もとい供養もとい妄想となります。
環境理解及び事前準備
この環境では水技が強みのポケモンの評価は自ずと下がり、逆に水タイプの弱点を付ける草・電気、及び「フリーズドライ」をタイプ一致で打てる複合タイプのポケモンの評価はいつも以上に上ります。
それを踏まえて仮想敵として考えていたのは、弱点及び4倍弱点を突き得る氷技、フリーズドライを最大限に活用できるラプラス。そして手持ち次第では即座に詰みかねない受けポケモンの代名詞であるドヒドイデの二匹。
ラプラス自体は上から倒すなり受けるなりする方法があると考えたため、まず最初に考え始めたのはドヒドイデを突破する方法でした。いくつか思い浮かんだ選択肢をダメージ計算ツールに入力する中、対ドヒドイデ枠として白羽の矢が立ったポケモン、それはマリルリでした。
「はらだいこ」を仕込んだマリルリであれば「あなをほる」媒体のダイアースで特化ドヒドイデを上から殴り倒せる。その(あたりまえの)事実に気付いた瞬間、即座にいじっぱりの個体を育成してしまうほど、それは魅力的な誘惑でした。絵的にも面白いし。
しかし思いついたはいいものの、下準備が必要なマリルリをどう着地させるかは難しい問題でした。結局月日は流れ、マリルリ以外の個体は準備できないまま、時は試合予定日の三日ほど前。あーでもないこーでもないと頭を悩ませている中、ふとある揺るがしがたい事実が頭を過ぎります。
ギャラドスで詰まないか。
パワーウィップと地震を積んだギャラドスの初手ダイマに為す術なく蹂躙し尽くされる未来。流石にゲームにならないのはまずい、背に腹は代えられないと考えた結果、組まれたパーティがこちら。果たしてマリルリはらだいこすることは出来るのか……。
イカれたパーティメンバーの紹介
▶ギャラドス@いのちのたま(むじゃき/いかく)
171(4)-177(252)-99-80-108(↓)-146(252↑)
ギャラドスにはギャラドスをぶつけんだよ!ということで、先発ダイマアタッカーとしてギャラドスを選択。ギャラドスには勝てなんだ。
コンセプトはギャラドスに強いギャラドス。本来ダイマアタッカーとしての性能だけなら夢特性の自信過剰が優秀だとは思いますが、威嚇で相手のギャラドスのAを下げることでダイジェットが確定2発から3発になります。
技構成も相手のギャラドスを意識して「10まんボルト」を採用。特殊電気技を仕込むことで威嚇でAを下げられたとしてもダイサンダーで相手のダイマギャラドス(H52振りまで)を確定2発で落とすことが出来ます。
残りの技はギャラドス以外のポケモンに対する打点となる「パワーウィップ」、ダイジェット媒体としての「とびはねる」、有利対面時に積めてウォールの媒体にもなる「りゅうのまい」となっています。
持ち物は「いのちのたま」。相手のギャラドスが珠持ちであることを想定しての消極的な攻撃的選択です。性格についても先に動ける可能性を高めつつ、特殊技の威力を下げないために「むじゃき」の最速個体にしました。
ちなみに使用した個体は過去に貰っていた色違いのコイキングを進化させた赤いギャラドス。多くの人の例に漏れず、人生で初めて捕まえた色違いはギャラドスでした。
▶ウォッシュロトム@こだわりメガネ(おくびょう/ふゆう)
126(4)-×(↓)-127-157(252)-127-151(252↑)
電気技をタイプ一致で打つための特殊アタッカー。ロトムについては耐久振りの「わるだくみ」型などのバリエーションが考えられましたが、今回は最速CSアタッカー型で採用しました。
ギャラドスを仮想敵として見据えていたため、持ち物はダイマギャラドスを一発で落とすために「こだわりメガネ」で確定です。また性格についてもギャラドスに上を取られては元も子もないので最速にしました。
技はダイマギャラドスを落とせる威力かつ命中安定の「10まんボルト」。ガマゲロゲに対しての有効打となる「あくのはどう」。物理アタッカーや耐久ポケモンへの選択肢としての補助技「おにび」。選択肢その2「トリック」。
事前に仮想敵を煮詰められたなら、もう少し調整のやりようがあったのではないかと思う枠ではあります。ただしこれはこれで強かったのも事実。
225(156)-94(↓)-113(100)-150(252↑)-115-80
相手のパーティ次第では先発枠となるフリーズドライ用ポケモン。ギャラドスでダイマを切らない場合は当然キョダイマックスしてセンリツする枠となります。
ラプラスは前回のタイプ統一でも使用したため、今回は少し毛色を変えた技構成にしました。一撃必殺の「じわれ」はダイアースとして使用して耐久の底上げを図り、「いのちのしずく」で耐久も狙う……と言う机上の空論型。
正直言ってダイアースの威力は期待できませんし、いのちのしずくの回復量で耐えられるほど耐久も高くはありませんが、逆に言うとフリドラと電気技さえあればある程度の活躍が見込めるのがラプラスの凄いところ。ちなみに宗教上の理由で「かみなり」は使いません。
持ち物は相手に動かせてから切り返すための「じゃくてんほけん」。努力値は思考放棄のCぶっぱ+耐久調整です。特性は「ちょすい」とに二択だと思いますが、今回は不確定要素を減らせる「シェルアーマー」にしました。
▶ガマゲロゲ@オボンのみ(いじっぱり/ちょすい)
201(164)-161(252↑)-101(44)-×(↓)-101(44)-94
ロトムを始めとする電気タイプ、及びダイマしたラプラスへの受け出し枠。パーティに一匹は「ちょすい」のポケモンを入れておきたかったため、消去法的にガマゲロゲが選ばれました。
技はタイプ一致で打てる高火力技「じしん」。対ラプラス用のポケモンであるためセンリツ対策の「かわらわり」。草技は幾らあっても損はないので「パワーウィップ」。暇な時に押せる技としての「ステルスロック」。
努力値の配分は思考停止Aぶっぱ&耐久調整。ちなみに努力値配分を見て貰えば分かる通り、努力値が4振られていません。この事実に気付いたのはこの記事を書くために配分を調べている最中でした。レベル上げにリーグに潜っていたため、余りがどこに振られてしまっているかは不明。
▶ドヒドイデ@くろいヘドロ(のんき/さいせいりょく)
157(252)-83-224(252↑)-73-163(4)-36(↓)
物理受け用ポケモン。積極的に選出すると言うよりかは、見せポケとしての役割が強い枠となります。つまりは相手に舐められないためのポケモン。また相手に想定していなかった物理アタッカーっぽいポケモンがいた場合の精神安定剤でもあります。
技構成や持ち物、努力値振りなどすべてが普通のドヒドイデ。S下げの最遅にしているのは「ほろびのうた」系ポケモン対策で、「トーチカ」を採用していない理由は、そもそもトーチカを押す必要に迫られるポケモンには出すことを想定していないためです。
今回のパーティで唯一このままランクマにも持って行けるポケモンですが、A特化ザシアンのワイルドボルトは2耐え出来ません。
▶マリルリ@回復実(のんき/そうしょく)
207(252)-70-122(84↑)-80-122(172)-49(↓)
ほろびのうた/とびはねる/うずしお/まもる
「うずしお」で逃げ場をなくし、「まもる」と「とびはねる」で時間を稼いで「ほろびのうた」で処理するメンヘラ型マリルリ。ドヒドイデのように、決定力に欠けるも出されると厄介なポケモンを処理するためのポケモンです。
結局はらだいこは諦めたものの、何かマリルリを運用出来ないかと考えた結果このような型のマリルリとなりました。正直、純粋なアタッカーの受けは出来ないため、如何に初手で場を荒らして対策枠のポケモンと対面できるかが鍵だと思います。
ちなみに、万が一にでも同じ型のポケモンとかち合った場合に厳選を甘えて負けたら嫌だったので最遅個体を改めて厳選し直しました。
選出
基本選出はギャラドス+ロトム+マリルリ。あとはフィーリング。ロトムが相手にいたらガマゲロゲ、ラプラスがいたらラプラスを出しておけば戦いにはなる…はず。
おわりに
このパーティを使ったのは数カ月も前だったため、当時の自分が何を考えていたのかを探りつつの記事作成となりました。正直、このブログを書く作業は空を掴むような実感の伴わないものだったため、努力値配分と調整理由はしっかりと記録しておくべきだと言うことと、鉄は早い内に打てということを肝に銘じたいと思います。
まあ、企画は終わったのに書いていないパーティが既に2つもある中、果たしてその戒めが役に立つのかは不明ですが。では長くなりましたが今回はこの辺で。