9人(その2)

以前、9人について記事を書きました

一番大事なのは奇数であることで、センターがはっきりする

物のたとえに野球を用いる国民性だから9が受け入れられている

 と当時は書きましたが、藤井聡太二冠*1で盛り上がっている将棋もこれに当てはまりそうだなと思ってもう一度記事にしてみました。

 まずはセンターがはっきりすることですが、将棋盤は9マス×9マスの世界。縦にも横にもセンターが存在します。コマのセンターとしては後列に並んだ9枚のうち、ばっちり、王の座す列がセンターです。両サイドがっちりと金銀で固め、並びも美しいです。センターに早くから飛車を振って中飛車とするとゴキゲンになれますし、5筋の位を取るとセンターもセンターです。しかも強い*2
9枚の中でパート分けをするなら桂香が2枚パート2組、大駒の金銀に王将を加えた5枚で1パートでしょうか。
一方、8マス×8マスの世界であるチェスではセンターはなく、将棋の王将にあたるキングは右*3に寄ります。チェスではキングとクイーン2コマでのセンターですね。このキングとクイーンの左右の位置、チェスを始めるにはまず駒を正確に並べることが第一関門だと思います。

サッカーがもっと強ければ11がスタンダードになっていた

 逆の話をすると、将棋が縦横11マスであれば……まず盤面を指し示すのが面倒になりますね。10進法の世界ではどうしても桁が増えてしまうので。実際、12マスの中将棋、15マスの大将棋になると……あ、ふーん*4。とにかく、定着したのは本将棋の9マス×9マスです。やっぱり9だね。

まあそれはそれとして、物のたとえに将棋を用いることもそこそこあるかと思います。それこそ、王手、成金、高飛車……と挙げていけばたくさんありますね。

「『王手飛車取り』だ。…すでにおまえの敗北の形…!」*5

それで9人、というこの記事タイトルですが、将棋にも駒が9種類……王将、金将銀将、桂馬、香車、飛車、角行、歩兵……玉将とあります*6。そして駒の価値と役割については広く浸透しているかと思います。以前の記事、決定力で書いたような「○○で打線を組んでみた」ができるわけです。「うんうん、君は脇が甘いから「銀将」だな、」とか「君は捨て駒の「歩兵」、じゃ、そういうことで。」みたいな。そもそも王と玉は敵味方になりますが……

というわけで、人を将棋の駒に例えるやつ、ありました*7

news.mynavi.jp

 自分をたとえてもらうのもよいですが、例えば、「桂馬」ならどう答えれば出るかな、とやってみる*8のも一興かと思います。

 今回はこのくらいで。

*1:投稿日現在 王位・棋聖であってますか?

*2:書き手は将棋に明るくないですが

*3:白の場合。黒は左。

*4:書こうと思うとこれだけでたくさん書けてしまうので調べてみてね

*5:ジョジョリオン」より

*6:成駒はひとまず置いといて

*7:もちろん他にもありますが

*8:私は桂馬を狙って金将になりました。イメージの相違ですね。